昭和初期を再現した弁当を宮崎のスーパーが発売…担当者「あまり売れない予感しかありません」、という言葉をネットニュースで目にして、えっ宮崎? これはピンときました。以前に「逆切れ弁当」とかで話題になったのも、確か宮崎。調べてみると、大当たり、宮崎のナガノヤというスーパーでした。しかし今度は「あまり売れない予感」というマイナー発言で、どうしちゃったの? これは「昭和初期」というネーミングの問題か、それとも弁当の中身が問題なのか、気になるところです。名前の由来もややこしく、「昔懐かし弁当」→「昭和初期弁当」→「昭和初期」と移り変わったみたいです。「昭和初期弁当」が「昭和初期」になったのは、弁当をとっただけなので、これもちょっと意味がわかりません。
肝心の弁当の中身はというと(イワシの丸干し・たくあん・梅干し・昆布のつくだに)。淋しいと言えば淋しいけれど、そこは昭和初期、貧しい時代だったのでしょう。そもそも昭和初期といえば戦前の話になるのですが、イメージ的には戦後の復興時代のような気がしないでもないです。しかしその点にこだわってもしょうがないので、取り敢えず中身のお話。写真を見ると、ちょっとご飯の量が少ないように見え、食レポサイトなどでも「2個買わせる戦法か!」とのコメントもあり、これは明らかに弁当としては物足りません。このご飯の分量ならイワシの丸干しだけでもイケるのではないかと思いますが、お金を頂く手前、カッコをつけないいけないので(たくあん・梅干し・昆布)をプラス。因みにお値段は、199円(税別)と破格です。この内容なので破格なのは当たり前かな。

スーパーさんも、ご飯の量が少ないのが気になったのか、それともお客さんから意見があったのか「昭和初期2」なるものを売り出し始め、こちらはご飯増量でしかも、九州産もち麦玄米とかで腹持ちがいいようです。しかし上に乗っているのは(イワシの丸干し・たくあん・梅干し・昆布のつくだに)と、そこは徹底しています。気になるお値段は、250円(税別)と51円アップ。いずれにしても破格のお値段です。
ただ何か気になるなあ、と考えてみると、そうだ海苔がない、ということに気がつきました。
昭和初期ではなく昭和末期、どこにでもあった「ほっかほっか弁当」。頼んだら温かいご飯と総菜をその場で詰めてくれる、文字通りのホカホカ弁当で、お世話になりました。メニューの中でもいちばん安いのが「のり弁当」で、ご飯の上に海苔を敷いて、その上にちくわの天ぷら、梅干しはもちろん、あと何だっけ、そうそう白身魚のフライかな、値段は忘れましたが、とにかくいちばん安い弁当でした。おかげで「のり弁」は安いと頭に植え付けられているので、今回の「昭和初期」弁当になぜ海苔が乗っていないのだろうと、不思議というか不満というか、でもすぐわかりました。今や海苔は高級品になったのでしょう。
コンビニで売られているおにぎりも、海苔の美味しさにこだわっているみたいだし、何よりご飯と海苔を別に包んで、食べる時にご飯の上にかぶせるとうい画期的な包装技術。今やこれが当たり前になって、子どもの運動会のお弁当とかでも、海苔を別にして、食べる前にご飯かぶせて美味しそうに口に運ぶという光景をみたことがあります。でも、それでは口の中で海苔がパサパサして違和感があり、おにぎりというのは、ご飯にまとわりついてしっとりした海苔の感覚が、食べやすく味わいがあるのであって、海苔のパリパリ感を楽しみたいわけではありません。

このパターン何かに似ているなと思いを巡らすと、記憶の底から浮かんできたのが「炒飯」のパラパラ。炒飯はパラパラしているのが美味しいと当たり前のように言われていますが、パラパラした炒飯では喉の通りも悪いし、口の中でも何かパサパサして他人行儀で馴染んでこない、という印象です。昔はどこの駅にでもあった街中華。学生たちの胃袋を支えていた街中華の炒飯は、そんなにパラパラはしていませんでした。
ずいぶん前のTVのバラエティー番組で、有名な料理人が出演していて炒飯談義になった時に、いかに炒飯をパラパラ・サラサラに作るかという話になり、場が盛り上がってきたその瞬間、強面の役者さんが「炒飯はベトベトしてるもんだ」と一言。場がちょっとだけシーンとなり、「その通り」とTVの前で膝を打ちました。きっとその役者さんも街中華にはお世話になっていたことでしょう。
ということで後日、以前から気になっていた街中華を訪れてみました、注文はもちろん炒飯、そしてギョーザ、これが定番。他にもチェーン展開している中華屋さんはたくさんありますが、地域密着型の街中華は、昔ながらの雰囲気があります。出てきた炒飯は、もちろんパラパラではなく、中華のスープや油がご飯に浸み込み、ベトベトというほどではないにしろ、しっとりとして口に馴染み、昔を思い出します。ギョーザもその店手作りの味が感じられ、大満足でした。
しかしその夜、どうも胃の調子が...。しばらく振りの胸やけで、若かりし頃はこんなことなかったのにな、としみじみ年代を感じさせられ、ひょっとしたら「昭和初期」弁当がちょうどいいのかもしれない、と複雑な心境に陥りました。
By 料理パパ3号
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