「白米好きの日本人」を襲ったヤバい病気の正体。大正期には1年で「約3万人」もの命が奪われた。東洋経済ONLINEに載せられたこの記事のタイトルを見て、ああ脚気(かっけ)のことだろうな、とすぐに想像がつきます。そして、日露戦争では何万人もの陸軍がこの病気で亡くなり、その際に病気の原因を、白米の食べ過ぎによるビタミン不足ではなく、細菌性のものと判断して、食事改革をしなかった陸軍軍医で小説家でもあった森鴎外のこと。結構有名な話で、専門家のミスリードで犠牲者が増えることもあるという、典型的な例になっているのかもしれません。
脚気という病名をしたり顔で使っていますが、いったいどのような病気なのか。膝のお皿の下をポンと叩いたら足が跳ね上がり、大丈夫、脚気ではない。このような知識だけでは情けないので、この際お勉強がてら調べてみました。

ビタミンB1の不足で脚気になるという話は聞いたことがありますが、症状としては、心不全・抹消神経障害による足のしびれとかで、白米中心の食生活が原因であることは間違いないようです。抹消神経障害だから、成程、膝をポンして足が上がらなかったら、脚気を疑うわけね、妙に納得しました。でも最近は膝ポンの話も全然聞かないし、それに食生活が豊かになったので、脚気そのものの話題も耳にすることもありません。それでも若者を中心に脚気になるリスクが高まっているとかで、インスタント食品や清涼飲料水の採り過ぎが危ないようです。いちばん良いのは玄米で、精米して白米を常食する習慣になってから、脚気が増えたので、それは当たり前のことかもしれません。
近頃では玄米もスーパーで簡単に手に入り、炊飯器も玄米モードのボタンが付いていて、簡単に家で食べることができます。でも美味しくない。玄米が美味しいという話は聞いたことがない。大方は健康のために食べているので、たぶん、玄米が美味しいという人は稀でしょう。
一週間ほど玄米食を続け、喪が明けて、温かい真っ白ご飯を食べた時の感動は格別です。それこそお味噌汁と漬け物だけで天国に行けます。白米の美味しさを感じるには、この方法が一番かもしれません。それこそ塩をかけて食べるだけでも満足この上ない、焼きのりだけでもいいですし、梅干し1個あれば上等です。しかし、これがいけない。危ない危ない。これが脚気の原因です。白米だけを食べているからいけないので、要するに色んなおかずをいっしょに食べればいいんです。ビタミンB1が足りないなら、豚肉とかウナギとか。おっとウナギは高級食品でした。それに食べ過ぎると膵臓に良くないとかで、これでは何を食べてもがんじがらめ。
白米が体に良くないとか言われて、ではパン食がどうなのかといえば、小麦粉の危険性が世界のあちらこちらで指摘され、「グルテンフリー」なる言葉も耳に新しく、何を食べて何を食べないかは、もはや個人で判断するしかないので、毎日の食事と体調を注意深く観察して生活する必要があるのかもしれません。運動と食事が健康のバロメーターなら、少しでも体調がおかしいと感じたら、昨日今日何を食べたかを思い出して、気になる食べ物があったら、できるだけ避けるようにする。大切なことかもしれません。

でもやっぱり白米は美味しい。どんなに美味しい料理でも、ご飯といっしょに食べるから美味しいのであって、ハンバーグだけ、から揚げだけ、エビチリだけ、では食事をした気にはなりません。そう考えると、あらゆる料理はご飯の美味しさを引き立たせるためにある、ということにもなるのかな、日本ではの話ですが。
主食という言葉があり、食事の主となる食べ物で、それがお米だったりパンだったりなわけで、主食抜きの食事は考えられません。ところが、酒の席ではまったく違ってきて、みんなで酒を酌み交わし盛り上がろうとしている時に、ご飯を食べている人がいると、しらけてしまうという、何とも皮肉な状況になってしまいます。これはいったいどういうこと?
By 料理パパ3号
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