かまぼこ小田原御三家の老舗が自己破産申請。かまぼこ業界にとっては、きっと衝撃的なニュースに違いないが、世間の反応はどうなんでしょう。というのは、ずいぶん前から「若者の〇〇離れ」というのが話題になっていて、「車離れ」「結婚離れ」「味噌汁離れ」とかがあり、その中に「かまぼこ離れ」というのが入ってしまいました。もちろん昨今の流行り病の影響が大きいのでしょうが、そもそもかまぼこの人気って?。
かまぼこ料理と聞いて何を思いつくのか。一番は「正月のおせち料理」で、あとは、なべ焼きうどんや煮込みうどんの中に、申し訳程度に乗せられている、あの薄っぺらい一枚、もしくは二枚。ラーメンの「ナルト」もかまぼこの一種ですが、印象に残るのはそれぐらい。あっと、「板わさ」がありました。お酒のおつまみとして、軽い一品。ひと昔前は食べている人も多かったでしょうが、今や居酒屋のメニューは多種多彩、どこか片隅に置かれ、板わさで日本酒チビチビは、もはやマニア扱いというのは言い過ぎでしょうか。何せ、適当な厚さに切ったかまぼこをわさび醤油で食べるだけで、いたってシンプル。たまに表面が波模様になっていたら、おっ、仕事してるな、という感じ。他にも、ちくわのてんぷらは有名だが、かまぼこの天ぷらは、それほどメジャーではない。

どうしたら、かまぼこが売れるようになるのだろう。いっそのこと、かまぼこに付いている、あの板を活用してみましょうか。どうせ捨てられる運命にあるので、板を10枚集めたら、かまぼこ一個プレゼントとか。これは、かまぼこを食べたくない人には意味がないので、それなら、かまぼこの板を抽選くじにみたてて、一等商品は、それこそ小田原の一等地に、土地付き一戸建てをプレゼント。どうせ人が住んでいない家が増えているのだから、その家をちょっと小奇麗に改装すれば、何とかなるでしょう。このアイデア、結構いけるかもしれません。うまくいけば、小田原かまぼこ協会から表彰されるかもしれない、と思いきや、小田原かまぼこ協会ってありませんでした。
小田原蒲鉾協同組合という組織はありましたが、組合と協会って、どう違うのでしょうか。どうも「協会」にこだわってしまいます。表彰されるなら、「協会」のほうが、何となくいい雰囲気。
小田原かまぼこ協会はありませんでしたが、「日本かまぼこ協会」ならありました。全国区です。当然ホームページもあります。
そこでは、かまぼこに関しての色々な知識が得られます。かまぼこレシピもたくさんあります。「板わさ」しか知らなくてゴメンナサイです。真摯に反省しました。その他に目についたのが、11月15日は「かまぼこの日」、もうすぐです。でも何で11月15日なの? ゴロ合わせでも、どうも思いつかない。それもそのはず、かまぼこ製品が初めて日本の歴史に登場したのが、今から約千年前の1115年と言われており、その西暦年から、11月15日を「かまぼこの日」としたらしい。どうも納得がいくような、いかないような。

「いい国つくろう鎌倉幕府」が1192年なので、1115年とは平安時代、平清盛全盛期で、当時の古文書に祝いの宴会料理のスケッチがあり、その中にかまぼこが記録されているとか。つまり、由緒ある料理なわけです。でも最初に作られたのは、いつの時代かわからず、とにかく魚のすり身を棒の先に付けて焼いて食べていたらしいです。要するに魚のすり身が起源なわけで、おそらく漁師さんが工夫を凝らして食べ方を考えたのではないだろうか。その時代から受け継がれ、今でもお祝いの席には欠かせない食品になっています。
お祝いの席に欠かせないのは、やはり紅白ということが、大いに関係していると思います。赤いかまぼこを考案したのは、おそらく画期的で、それが現在のかまぼこの地位を守っているような気がします。そのような歴史あるかまぼこ、板を集めて何かをプレゼントとか、抽選くじにしようとか、不謹慎極まりないですね。かまぼこにはかまぼこのプライドがあります。それにしても、「正月離れ」「おせち離れ」「かまぼこ離れ」、どうすればいいのか。ここはやはり、素晴らしいレシピを考案して、世の中にブームを巻き起こすしかなさそうですね。いつかその日が来ることを願っております。
ちなみに「いい国つくろう鎌倉幕府」は「いい箱つくろう鎌倉幕府」が本当だとも言われています。つまり1185年という訳です。かまぼことは関係ありませんが。
By 料理パパ3号
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